こんにちは。二天堂魚住鍼灸院の宮上智志です。今回は、「スポーツ鍼灸」について記事を書きます。怪我をしたアスリートに鍼灸施術を行うことで、腰や肩などの痛みを軽減し、スポーツの舞台への復帰を早めたりします。また、練習や試合などによる疲労回復にも効果を発揮します。当院では、スポーツに関わる症状も鍼灸施術の適応疾患として治療いたします。
「スポーツ鍼灸」のテーマ

①スポーツによる怪我や障害の治療とリハビリテーション
選手が怪我をした場合、様々な治療を受けますが、手術をしてリハビリに入る事例もあります。鍼灸施術は、リハビリ段階の復帰を早める目的でも施術ができます。
②スポーツによる疲労を回復
アスリートが健康で息の長い選手生活を続けるためには、バランスの取れた「栄養」「休養」「運動」が不可欠です。過度な運動や過密なスケジュール、同じ部位の使い過ぎは避けるべきです。しかし、全力で競技に打ち込みこれまで以上の成果を目指すのが選手の常です。鍼灸治療は、筋肉や関節の疲労を軽減し、回復力を高める効果で競技に貢献できます。
③競技能力の向上
スポーツ選手の中には、コンディションを調整するために大事な試合の前に鍼灸施術を取り入れている方もいます。硬くなった筋肉の緊張を和らげるなど即効性の高い効果は、ストレッチなどの身体の手入れと非常に相性がよいです。競技に向けてのフォーマンスを高めるだけでなく、怪我の予防にもつながるので選手の生活面をサポートすることができます。
オリンピック・パラリンピックと鍼灸治療

東京2020オリンピック・パラリンピックでは、同大会の歴史の中ではじめて鍼灸師が正式にポリクリニック(選手村総合診療所)に 配属されました。期間を通して計2,064名(はり299名、マッ サージ1,765名)の受診が報告されています。国籍もさまざまで、自前の医療団を持たないアフリカや中東、中南米の方々の受診が多かったそうです。
参考資料:公益社団法人日本鍼灸師会.東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会活動報告.広報普及IT委員会.2022.07.21
医科(病院)・整骨院の領域
ボディコンタクトの多い競技では、骨折、打撲や捻挫、脱臼、靱帯損傷、むち打ち、外傷などがあります。鍼灸施術も治療に交えることで効果が期待されますが、これらの障害は治療に緊急性を含むものも多くあります。また、脳震盪や目に見えない臓器の障害・出血など、医科(病院)が扱うべきものが含まれます。骨折や脱臼では、レントゲン検査や外科的治療(手術)、投薬、入院などもあります。その他にも、患部の固定や装具の着用など、適切な診断と処置が必要なケースがあります。まずは医科(病院)で診察を受けるべきです。また、健康保険はもちろん、各種保険に対応するうえでも医師の診断は重要です。もしくは、整骨院(接骨院)も一部の緊急性の高い障害に対応していますので、相談することができます。スポーツ障害に特化した専門院も多く、プロ選手が利用する事例も少なくありません。検討に値します。医科(病院)での治療からリハビリに移行する段階で、患者さんの希望があれば鍼灸施術を取り入れることに同意してくれる医師も少なからずいます。担当医とよく話あって治療計画を立てる際の参考にしてください。病院・整骨院について詳しくまとめたページもございます。病院、整骨院、鍼灸院の使い分けと健康保険についての記事もぜひご覧ください。
まとめ

おかげ様で、当院にもアスリートの方が治療に訪れます。スポーツの性質によっては、繰り返し同じ動作を行うことで、特定の部位で筋肉疲労を起こすものがいくつかあります。野球肩やバレーボールショルダー、ゴルフやテニスの肘、陸上選手の様々な症状などです。初診の段階では、症状の理解と応急的な患部へのアプローチから施術はスタートします。そして、患者さんとその後の競技スケジュールや患部の回復に向けた計画をある程度確認したうえで、施術を重ねていくのが理想的です。積もり積もって蓄積したダメージを取り除くには、同じように時間と回数と手間をかける必要があります。そして、その過程で怪我の原因となっている運動動作や強度など、競技者のさらなる情報を収集ですることができれば何よりです。多くの場合、無意識のうちに発生している患部をかばう動作(代償)が、運動のバランスや連続性を崩しています。競技者のパフォーマンスの癖が先か、代償(だいしょう)が先かはわかりませんが、痛みや怪我の原因は、過度な運動と身体の使い方にあります。患者さんの意識は、ピンポイントの痛みや不調であっても、解剖学的な観点から運動器官を総合的に分析する必要があります。なぜならば、再発のリスクが少なくなるように、協調して働く他の関節や筋肉などもこの機会にケアしておく必要があるからです。わかりやすく言うと、「肩の治療なら、肩甲骨から指先まで」といった具合です。ですからリハビリ期間中は、故障のリスクを抑える新たな身体の使い方を研究する大切な時期でもあります。鍼灸施術は、副作用も少ないので繰り返し施術することができますし、リハビリ(運動)の妨げにもなりません。鍼灸というと、なかなかよくならない難治性疾患に対する「一縷の望み」のイメージが強いですが、スポーツ選手は全く話が違います。よほどのプロ選手でない限り”病の影”などに影響されていない非常に素直な身体の反応が返ってきます。それは本来私たちに備わっている「生命力の喚起」です。具体的には、停滞している自然治癒力を賦活する効果です。疲労回復や筋緊張の緩和は、その一端と考えていいでょう。また、それらにつづくようにして、精神面の充実や安定までついてくれば最高の施術効果と言えるでしょう。このように世界中のスポーツを楽しむ多くの方々に「スポーツ鍼灸」は受け入れられているのです。比較的新しいこのジャンルは、従来の治療的側面よりも健康の維持増進に近いのではないでしょうか。
最近は、政治や経済をはじめとして世の中は暗いニュースが多い印象ですが、そんな中でもスポーツは明るく元気な姿で、人間の可能性を発信する重要な位置を握っていると私は思っています。人を引き付けて止まないスポーツの魅力が、感動や共感を呼ぶのです。私も、患者さんが口にするそれぞれのスポーツのことや目標などを聞いていると、応援したい気持ちになって施術する手にも力が入ります。スポーツには世の中を明るくする力があります。そして選手の皆さんには、思いっきりスポーツを楽しんでほしいと思っています。
本院は、明石市において皆様に頼りにされる「かかりつけの鍼灸師」を目指して、日々研鑽に励んでおります。明石市で鍼灸院をお探しなら二天堂魚住鍼灸院へぜひお越しください。







